HRテクノロジー総研調査レポートREPORT

2017.12.19
調査

社内コミュニケーションと働き方に関する調査結果① 〜顔と名前を覚えてもらうと、離職率が下がる!?〜

調査サマリー

顔と名前が「よく覚えられている」と感じる人は・・・

■「あまり覚えられていない」と感じる人より、離職意向が高い人の割合が3割以上低い

■「あまり覚えられていない」と感じる人より、仕事へのモチベーションが高い人の割合が約4割高い!

会社への満足度が高い人の割合が6割超え!

【調査概要】
調査期間 :2017年11月10日~11月13日
調査方法 :インターネット調査
調査対象 :従業員数100人以上1000人未満の会社で働く会社員(非管理職) 男女20歳~59歳
サンプル数:n=600
以下の年齢、性別でn=75ずつ均等割付で回収。
(20歳~29歳 男女/30歳~39歳 男女/40歳~49歳 男女/50歳~59歳 男女)

調査詳細

トピック① 離職率改善につながる!?顔と名前が「よく覚えられている」と感じる人は
「あまり覚えられていない」と感じる人より離職意向が高い人の割合が3割以上低かった!

社内の人から顔と名前が覚えられていることによって、離職意向にどのような影響があるのかを調べてみました。【図1】

「あなたは、今の会社を辞めたいと思ったことはありますか?」という質問をしたところ、離職意向が高い人(辞めたいと「しばしば思う」「常に思っている」)の割合が、社内の人から顔と名前が「よく覚えられている」と感じる人の中では25.4%、「あまり覚えられていない」と感じる人の中では36.4%という結果となりました。離職意向が高い人の割合は、 「よく覚えられている」と感じる方が30.2%低く、「顔と名前を覚えられている」と感じるほど、離職意向が低下することが推測できます。

社員の離職を防ぐ解決策の一つとして、社員の名前を呼んで挨拶する、声をかけるなどして、社内の人から「顔と名前を覚えてもらっている」と認識させることが有効だと言えそうです。

(※3)「あまり覚えられていない」と感じる人を100%としたときに、 「よく覚えられている」と感じる人との差を割合で算出。これ以降の調査結果は、すべて値が大きい方を100%として、比較対象との差を割合で算出している。【図2】~【図6】も同様。

トピック② 顔と名前を覚えることが社員のモチベーションアップのカギ!?
顔と名前が「よく覚えられている」と感じる人は、「あまり覚えられていない」と
感じる人と比べ仕事へのモチベーションが高い人の割合が約4割高いことが判明

次に、社内の人から顔と名前が覚えられていることによって、仕事へのモチベーションにどのような影響があるのかを調べてみました。【図2】

モチベーションの高い人(モチベーションが「とても高いと思う」「高いと思う」)の割合が、顔と名前が「よく覚えられている」と感じる人の中では53%、「まあ覚えられている人」と感じる人の中では41.7 %、 「あまり覚えられていない」と感じる人の中では33.5 %という結果となりました。

「よく覚えられている」と感じる人の方が、「あまり覚えられていない」と感じる人と比べ、モチベーションが高い人の割合が約4割高く、また「顔と名前を覚えられている」と感じる度合いに比例して、モチベーションが高い人の割合は増加傾向にあることも分かりました。

「顔と名前を覚えられている」ことで、自身が認識されていることに喜びを感じ、自信につながるため、仕事へのモチベーションが上がるのではないでしょうか。

トピック③顔と名前が「よく覚えられている」と感じる人の中で会社への満足度が高い人の割合は6割超え!「あまり覚えられていない」と感じる人より24.1%高いことが判明

社内の人から顔と名前が覚えられていることによって、会社への満足度にどのような影響があるのかを調べました。【図3】

会社への満足度が高い人(「大変満足している」「満足している」「やや満足している」)の割合が、顔と名前が「よく覚えられている」と感じる人の中では63.8%、一方、「あまり覚えられていない」と感じる人の中では48.4%という結果となり、「よく覚えられている」と感じる人の方が24.1%高いことが分かりました。

また、モチベーションと同様に、会社への満足度が高い人の割合は、「顔と名前を覚えられている」と感じる度合いが高くなるほど増加傾向にあり、「顔と名前を覚えられている」と感じるほど、社員の満足度が上がると推測できます。

ここまでの調査結果から、社内の人から「顔と名前を覚えられている」と感じることで、仕事に対するモチベーションだけでなく会社への満足度も上がることが分かりました。職場内で「顔と名前を覚えられている」と感じることがいかに重要であるかがみてとれます。会社に満足しモチベーション高く働くことによって、結果的に「辞めたい」と思う気持ちの解消につながるのではないでしょうか。

「顔と名前を覚えられている」ことが、脳科学や心理学的な観点でみてどのように作用しているのか、早稲田大学研究戦略センター 枝川義邦教授に伺ってみました。

早稲田大学研究戦略センター  枝川義邦教授
早稲田大学研究戦略センター教授(早大ビジネススクール兼担講師)。
1998年東京大学大学院薬学系研究科博士課程修了、博士(薬学)。
2007年早稲田大学ビジネススクール修了、MBA(経営学修士)。
同年早大学スーパーテクノロジーオフィサー(STO)の初代認定を受ける。脳の神経ネットワークから人間の行動まで、マルチレベルな視点による研究を進めており、経営と脳科学のクロストークを基盤とした執筆や研修も行っている。著書に『「脳が若い人」と「脳が老ける人」の習慣』(明日香出版社)、『記憶のスイッチ、はいってますか』(技術評論社)、『タイプが分かればうまくいく!コミュニケーションスキル』(共著、総合法令出版)など。 最近のメディア露出はNHK総合「視点・論点」、「記憶力UPゲーム シーホースパワー」、テレビ朝日「モーニングショー」、日本テレビ「スッキリ!!」、毎日放送「林先生が驚く 初耳学」、日本経済新聞 NIKKEI STYLE、日経WOMAN、プレジデント、anan 等

「覚えられている」だけでなく自身が「覚えている」ことも大切だった!
社員同士が顔と名前を覚え合う組織こそ社員もモチベーションや会社への満足度が高く、離職率が低下する!?

今回の調査では、社内の人から顔と名前が「覚えられている」だけでなく、自身が「覚えている」ことによって、離職意向やモチベーション、会社満足度にどのような影響があるのかも調べてみました。

まず、離職意向の変化を見ると、離職意向の高い人が、社内の人の顔と名前を「あまり覚えていない」人(認識している度合い10%~30%)の中では35.0%、一方で顔と名前を「よく覚えている」人(認識している度合い70%~100%)の中では20.4%という結果となりました。離職意向が高い人の割合は、 「よく覚えている」人の方が4割以上低く、社員の顔と名前を覚えているほど離職意向は低下傾向にあると推測できます。【図4】

次に、満足度やモチベーションの変化を見ると、社内の人の顔と名前を「よく覚えている」人ほど、会社への満足度やモチベーションが高い人の割合が増加していることが分かりました。【図5】【図6】

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