カオナビHRテクノロジー総研調査レポートREPORT
職場の飲み会に誘いやすい業種と職種は?~飲み会調査番外編~
サーベイの背景
前回の「職場の飲み会に関する調査」では、飲み会の理想的な頻度や飲み会への誘いに対する意識などを詳しく紹介いたしました。その中でも、上司から飲み会に「誘われたい派」はわずか11.2%にとどまることが明らかになりました。この結果だけみると、「最近は飲み会を敬遠する傾向が強い」と考えるのも無理はありません。しかし、この結果を詳細にみてみると、職種や業種によって異なる傾向が見えてきました。
今回は番外編として、職場の飲み会に誘いやすい職種や業種は何か?という視点で、調査データを深掘りしていきます。
サーベイの概要
今回は以下の要領にてインターネットを用いたサーベイを実施致しました
- サーベイ対象:20歳以上66歳未満の自由業を除く有業者1,000名
- サーベイ期間:2025年3月24日(月)~2025年3月26日(水)
- サーベイ内容:Web上で職場の飲み会についての質問項目に、選択・記述式で回答
- 結果の集計・分析:回答結果を集計し、差異や傾向を抽出(回答の構成比は小数第2位を四捨五入しているため、合計は必ずしも100%にはなりません。そのため、グラフ上に表示される構成比での計算結果は、実際の計算結果とずれが生じる場合があります)
※各職種・業種において、10サンプル未満のデータは分析対象外としています
■調査結果① 職種別 ― 「事務系管理職」が飲み会誘われたい派のトップに
各職種において、上司・同僚・部下からの誘いのいずれも「どちらともいえない」「誘われたくない」の合計が6割以上ですが、その中でも「誘われたい派」が多い職種を以下にまとめました。
●上司・同僚・部下のすべてで、誘われたい派が最も多いのは「事務系管理職」
-中間管理職という立場上、様々な階層とのコミュニケーションを重視している可能性が高い
●「営業職(主に外勤)」も、上司・同僚・部下の全てでトップ3入り
-職種柄、積極的なコミュニケーションを重視する人が多いのかもしれない
-外出の機会が多いことから、社内でのコミュニケーション機会を求めている可能性
■調査結果② 業種別 ― 職場の飲み会に誘われたい派トップは「IT・インターネット」
次に、各業種の結果を示しました。
職種と同様に、いずれの立場からの誘いに「どちらともいえない」「誘われたくない」の合計が6割以上という結果です。その中でも「誘われたい派」が多い業種を以下にまとめました。
●上司・同僚・部下のすべてで、誘われたい派が最も多いのは、「IT・インターネット」
-在宅勤務の定着率が最も高く(リモートワークについての調査(2025年3月版)より)、対面でのコミュニケーションを求める人が多い
-フラットな企業文化により、上司部下の垣根が低く、飲み会に対する心理的ハードルが低い可能性
まとめ
職種・業種問わず、職場の飲み会に「誘われたい派」は少数でしたが、職種・業種によって差があることが分かりました。「どちらともいえない」「誘われたくない」の合計が6割超の職種や業種が多い中、「事務系管理職」や「IT・インターネット」は他の職種や業種と比較し、誘われたい派が比較的多い結果となりました。単に職場の飲み会が「好き・嫌い」というだけでなく、リモートワークによる対面機会の減少や、職種特有のコミュニケーションニーズなど、働き方の変化に伴う要因も関係していると考えられます。「最近の人は飲み会を嫌がる」という先入観だけで誘うことを諦めるのはもったいないように思います。
各職種・業種において、「どちらともいえない」がおよそ4~5割を占めていることから、誘い方を工夫することで、参加への意欲を引き出せる可能性もあるかもしれません。
【インターネットサーベイ調査概要】
<実施詳細>
- 配信:2025/3/24
- サンプル回収数:1,000サンプル
- 配信・回収条件
年齢:20歳以上66歳未満
性別:男女
配信地域:全国
対象条件:有業者(自由業を除く)
問:上司/同僚/部下から飲み会に誘われることをどのように感じますか?
選択肢:誘われたくない/どちらかというと誘われたくない/どちらともいえない/どちらかというと誘われたい/誘われたい
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